もうここ数年うすうす気づいていた言葉がほんの帯いっぱいに書かれていた「広告マンの8割はいらない」と。
紙ベースの仕事をしていたときは、情報が網羅的に収集して比較検討するのは難しかったが、今やググればすぐに情報収集、比較検討できる。
印刷代などはネットで調べれば、すぐに原価が分かるし、フライヤーなら右から左の印刷代マージン(もちろん専門的知識はいる)も、もう取れそうにない。
フリーペーパービジネスも斜陽産業となりつつあり、オリンピック開催が追い風となり、訪日観光Webメディアが今もうじゃうじゃ増えているし、今後はフリーペーパービジネスと訪日メディアのハイブリッドがシェアをとるだろう。
チラシ産業の稼ぎ頭のスーパーのチラシも、チラシルやシュフーがキャズムを越えれば、そもそもチラシをみるメインターゲットであった主婦が、そもそもチラシに接触する機会がゼロになり、スーパーチラシを確認するついでにチェックされていたチラシも見られなくなるだろう。(だったというのは、最近チラシをチェックしていると、シニアシフトが激しいと感じるから)
要は、著者が業界人間ベムやDMP関連の著書で常々提言している「枠」から「ひと」、枠のうまみは縮小し、しがんでやっと味がでる感じ。
枠のスペースだけ売ったり、情報弱者相手にマージン抜いては通用しなくなる。
本当に数字をつくれる、売れる広告を作ってくれる業者が選ばれる時代にきている。
顧客志向がデータやカタチとして見えてくると、成功事例の使い回しで「売れる感じ」で仕事をしていたコンサルや広告屋は受け入れられなくなる。
そうなってくると、データをカタチにしてくれるデザイン会社が重宝されそうだ。
それが広告会社といえるかわからないが。